ココナッツオイルでうがいをするというのは、世界最古のインドの伝統医学アーユルヴェーダの健康法の1つで、口内環境や体調を良くする効果が期待できます。
しかし良い面だけでなく、デメリットも存在しますので、今回の記事ではココナッツオイルでうがいをするデメリットをしっかり紹介していきます。
ココナッツオイルでうがいをするデメリット
ココナッツオイルでのうがいは、さまざまな良い効果が期待できる一方で、デメリットも存在します。そこで、まずはココナッツオイルでうがいをするデメリットを挙げてみます。
・人によっては不快に感じる
ココナッツオイルは比較的サラッとしているオイルではありますが、苦手という方もいます。
1度試してスッキリしないと感じたり、デトックスによる好転反応で体調を崩してしまうことも考えられますので、自身の体調の変化に配慮しながら行うと良いでしょう。
・医学的根拠がない
加えて、ココナッツオイルでうがいをすることで、たくさんの良い効果が期待されていますが、その効果に医学的根拠はありません。
ですので、まずはご自身で体感してみて、合うか合わないかを見極めることが大切です。
口内の細菌をきれいにできない理由
さらに、医師によるとココナッツオイルでのうがいだけでは口の細菌を取り除くことはできないと言われています。
その理由としては、口内細菌はさまざまな場所に潜んでいるからです。
口の中の細菌は歯の露出している部分だけに付いているわけではありません。特に虫歯や歯周病を患っている方は、歯茎が弱って歯周ポケットが深くなっていることもあります。
細菌は歯の根っこに沿って歯茎の内部にも付着しているため、うがいをしただけでは奥深くの細菌を除去することができないのです。
また、細菌は口の中でそのまま存在しているわけではなく、汚れの塊である歯垢や歯の表面を覆っているバイオフィルムの内部に存在しています。
これらの細菌は、うがいをした程度では完全に落とすことは難しいでしょう。
ココナッツオイルのうがいの効果は?
・歯のくすみが取れる
ココナッツオイルでうがいをすると、蓄積されたコーヒーやタバコなどの着色汚れを溶かす作用が期待できるので、ホワイトニング効果もあるでしょう。
・唾液の分泌量をアップし口臭予防になる
ココナッツオイルのうがいをすると、唾液が大量に分泌されます。毎日当たり前のように分泌されている唾液ですが、実は口臭を予防する働きがあるのです。
・免疫力がアップする
口内細菌をオイルで絡め取って排出することで、今まで口内細菌の撃退に使われていた免疫機能の負担が減り、その分他の不調の撃退に力を入れることができるのです。
・ほうれい線のケア
うがいはしっかり口を動かすことになるため、顔の筋肉が鍛えられ、リフトアップやほうれい線を薄くする効果が期待できます。
正しいやり方は?
まずうがいで使うココナッツオイルですが、精製されていないバージンココナッツオイルを選んでください。
ちなみに、ココナッツオイルの他にも白ごま油や生搾りのエクストラバージンオリーブオイルでも代用可能です。
オイルを準備したら、まずは大さじ1杯を口に含みます。
次に、オイルが口全体に行き渡るように頬を膨らませた状態でクチュクチュと動かしましょう。出来れば5〜15分ほど動かしながらうがいをするのがベストですが、キツイ場合には少しずつ時間を伸ばしていくと良いです。
うがいが終わってオイルを吐き出す際には、そのまま排水口に吐き出さず、ティッシュに出すようにしてください。
そのあと、塩を少し入れたお湯ですすぐとスッキリしますよ。
最後にいつも通り歯磨きをすれば完了です!
まとめ
ココナッツオイルでうがいをすることで、口臭予防や免疫力アップなどの効果が期待される一方で、この効果には医学的根拠はなく、オイルでのうがいが不快に感じる方もいるでしょう。
また、やり方としてもうがいは5〜15分と長い時間をかける必要がありますが、口が疲れてしまって難しいということもあり得ます。
ですので、1度試してみて自分に合うのか合わないのかを見極める必要があるでしょう。