犬と遊んでいる時や犬の機嫌が悪い時など、突然噛まれたらどうしますか?
「ちょっとくらいの傷なら放っておく」という人も多いかもしれませんが、実は思わぬ感染症を引き起こす恐れがあります。
そこで、犬に噛まれた時に病院行かないとどうなるのか?ヤフー知恵袋の回答を詳しく分析していきたいと思います。
ぜひ、今後の参考にしてくださいね。
犬に噛まれた時に病院行かないとどうなる?知恵袋の回答も紹介
早速、犬に噛まれた時に病院行かないとどうなるのか、知恵袋の回答を見ていきましょう。
・病院を受診しましょう
・痛みが無い方が病院を受診した方や良い
・放っておくと腫れが噛まれたところから全身に広がり内臓がボロボロになる
・熱をもって痛んでくる
・犬の予防接種の状態も分かるので病院を受診した方が良い
・知恵袋の回答は誰も責任をとらないので自分で判断して行動するべき
と、「病院を受診した方が良い」という回答が大半を占める結果となりました。
中には
・よく洗って消毒したら大丈夫だった
という回答もありましたが、犬に噛まれた場合、感染症を引き起こす恐れがあるため病院の受診をおススメします。
犬に噛まれたときに引き起こす感染症は主に3つ
日本で犬から感染する感染症は、
・パスツレラ症
・破傷風(はしょうふう)
・狂犬病(きょうけんびょう)
・ブルセラ症
・サルモネラ症
・レプトスピラ症
・エキノコックス症
・重症熱性血小板減少症候群(じゅうしょうねっせいけっしょうばんげんしょうしょうこうぐん)
などがあります。
これらの感染症は、直接感染するものだけでなく、ダニやノミ・蚊などの生き物を介して感染する可能性もあります。
これらのうち、犬に噛まれたときに引き起こす主な感染が
・パスツレラ症
・破傷風(はしょうふう)
・狂犬病(きょうけんびょう)
の3つです。
一つずつ解説していきますね。
パスツレラ症
犬の約75%が保持している常在菌「パスツレラ菌属」も噛まれると傷口から感染する恐れのある病気です。
パスツレラ症の症状は、
・咳
・傷口が赤く腫れる
・傷口が痛む
・発熱
・副鼻腔炎
・気管支炎
・肺炎
・敗血症
などです。
主な治療は、テトラサイクリン系やペニシリン系と呼ばれる抗生物質の投与です。
破傷風(はしょうふう)
犬が保持している破傷風菌が傷口から侵入する感染症です。
破傷風の症状は、
・口が開かない
・手足の麻痺
・顔の筋肉がこわばる
・痙攣(けいれん)
・呼吸困難
などです。
日本では、毎年40人から100人程度の人が破傷風を発症していて、発症した人の約30%が命を落とす恐ろしい感染症です。
主な治療は、傷口の組織を取り除いたり、投薬や人口呼吸などが行われます。
現在、日本では定期予防接種として子どもの時期に破傷風の予防接種を受けることが義務化されています。
狂犬病(きょうけんびょう)
狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した犬に噛まれることで感染する病気です。
狂犬病の症状には段階があります。
初期症状
・傷口のかゆみ
・傷口の痛み
・頭痛
・嘔吐
・発熱
・倦怠感
・知覚異常
・食欲低下
・唾液量の増加
症状が進行
・喉から胸あたりの痙攣
・水を避ける恐水症
・全身麻痺
・高熱
・錯覚
・食べ物を上手く食べられない嚥下(えんげ)障害
さらに症状が進行
・麻痺
・呼吸困難
・血圧低下
・昏睡状態
・死亡
などです。
実は、狂犬病は発症するとほぼ100%の確率で死亡してしまう恐ろしい病気です。
狂犬病のワクチンは、年に一度犬が受けることが義務化されていることもあり、日本では50年以上から狂犬病の発生はありません。
ただし、フィリピンを旅行中に犬に噛まれて帰国してから狂犬病を発病した2名が2006年に死亡した事例があります。
狂犬病には、発症後の有効な治療はほとんどなく、狂犬病の可能性がある動物に噛まれてすぐにワクチンを接種したり、「ガンマグロブリン」と呼ばれる薬を投与することで、発病を阻止することができる可能性はあります。
犬に噛まれた時は病院へ!その前にできる応急処置
恐ろしい感染症を予防するためにも犬に噛まれた時は、必ず病院を受診しましょう。
受診する科は「形成外科」「整形外科」「外科」「皮膚科」ですが、分からない時は問い合わせをしてから受診してくださいね。
そして、病院に行く前には必ず応急処置をしましょう。
1.傷口を流水でしっかり洗う
2.ガーゼなどの清潔な布やティッシュで患部を圧迫する
3.患部を心臓より上に上げる
ここで注意していただきたいのが「絆創膏を貼ってはいけません」。
細菌やウイルスが残っている場合、傷口から増殖してしまう可能性があります。
絆創膏は貼らずに病院へ向かいましょう。
まとめ
犬に噛まれた時に病院行かないとどうなるのか、知恵袋の回答は「症状が悪化する恐れがあるので病院を受診した方が良い」という回答が大半を占めていましたね。
その通り、犬に噛まれた時「パスツレラ症」「破傷風」「狂犬病」などに感染する恐れがあります。
最悪、死に至る感染症もあります。
「これくらい大丈夫」と思わず、必ず病院を受診してくださいね。