山椒は独特の香りと辛味があり、和食や中華料理など様々な料理に使われています。しかし、山椒には食べ合わせに注意が必要な食材もあることをご存知でしょうか?
「ウナギの蒲焼き」「ちりめん山椒」「麻婆豆腐」以外との食べ合わせってあまり知られていません。
また、山椒を食べ過ぎると体に悪影響があるのでしょうか?今回は、山椒と相性の良い食べ合わせや、適量について解説します。
山椒と食べ合わせが良い食材と体に悪い理由とは?
山椒と言えば、実山椒を使った「ちりめん山椒」や粉山椒を「ウナギの蒲焼き」「麻婆豆腐」にふりかけて食べる事が多いですよね。
でも、実は「ウナギ」だけでなく、山椒は「なす」や「きのこ」「たけのこ」との食べ合わせも良いんですよ。
また、食べ過ぎが体に悪い理由も見ていきましょう。
山椒と食べ合わせが良い食材4選
まず、「ウナギ」をはじめとした山椒と食べ合わせが良い食材を見ていきましょう。
ウナギ
まず、山椒と食べ合わせの良い食べ物と言えば「ウナギ」です。
実は、この食べ合わせ、「味が美味しくなる」ということだけでなく、
・ウナギの脂っぽさをおさえる
・ウナギの泥臭さを和らげる
という効果のあるんです。
口の中がサッパリとして、ウナギがどんどん食べられる背景には、山椒の効果があったのです。
なす
「なす」は、夏が旬のお野菜と言うだけあって、体を冷やしてくれるお野菜です。
ですが、食べ過ぎると体を冷やし過ぎてしまう恐れもあるお野菜。
そこで、山椒の登場です。
山椒には、辛み成分である「サンショオール」が含まれており、体を温める働き発汗作用あるため、体の冷え過ぎを防いでくれます。
たけのこ
食感がたまらなく美味しい「たけのこ」ですが、利尿作用や便秘解消という嬉しい働きをもっています。
しかし、「なす」と同じく体を冷やす働きもあるため、体を温めてくれる山椒との食べ合わせが良いんです。
きのこ
食物繊維が豊富な「きのこ」。
そんな、「きのこ」の食物繊維のパワーと山椒に含まれている辛み成分「サンショオール」との食べ合わせはバッチリなんです。
「サンショオール」には、胃を丈夫にして腸の働きを整える働きがあるため、きのこの食物繊維による腸内の老廃物を排出する働きと相乗効果が期待できます。
山椒の食べ過ぎが体に悪い理由3選
山椒には山椒の過剰摂取は、「舌のしびれ」「腹痛・下痢」「意識障害・酩酊(めいてい)状態」などの副作用を引き起こす恐れもあるんです。
舌のしびれ
山椒を食べると舌のしびれを感じますよね。
それは、山椒に「キサントキシン」という痙攣毒(けいれんどく)・麻痺(まひ)成分と「サンショール」の麻痺成分が含まれているからです。
「キサントキシン」は、魚類に対して強い痙攣を引き起こす恐れがありますが、動物に対する毒性の心配はありません。
とは言え、食べ過ぎは体によくありません。
過剰に山椒を摂取しないように気をつけてくださいね。
腹痛・下痢
「サンショオール」には、胃を丈夫にして腸の働きを整える働きがあります。
ですが、過剰に山椒を摂取すると胃腸も過剰に反応してしまい、腹痛や下痢を引き起こす恐れがあります。
意識障害
「サンショオール」には、脳を活性化させる働きがあります。
ですが、過剰に摂取すると脳に刺激が与えられ過ぎて、意識障害や酩酊(めいてい)状態になってしまう恐れがあります。
山椒の適量は1日0.2gから0.3g
過剰摂取は、「舌のしびれ」「腹痛・下痢」「意識障害・酩酊状態」などを引き起こす恐れがある「山椒」。
では、どのくらいが適量なのかというと、「1日0.2gから0.3g」。
スーパーなどで付いてくる小袋1袋分です。
過剰摂取は、体に様々な副作用を引き起こす恐れがあるので、適量を守って美味しく食べましょうね。
まとめ
山椒と食べ合わせの良い食材は、「ウナギ」をはじめ「なす」や「きのこ」「たけのこ」だということが分かりました。
また、過剰摂取は「舌のしびれ」「腹痛・下痢」「意識障害・酩酊状態」などの副作用を引き起こし、体に悪いため、山椒は1日0.2gから0.3gを目安に美味しく摂取しましょう。